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コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?

2014.07.14
コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『wave dripping』photo by Dennis Tang
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ほとんどの方がコーヒーを淹れるといったら『ペーパードリップ』を連想すると思います。そんなドリップの代名詞『ペーパードリップ』をはじめとする、数々の抽出方法をご紹介します。

コーヒーと言えば『ペーパードリップ』

世の中で最も普及しているのがペーパードリッパーでしょう。手軽に購入でき、抽出後はペーパーごと簡単に捨てられます。フィルターが適度にコーヒーオイルを吸収し、すっきりとした口当たりになります。

このペーパードリッパー、色々な種類が販売されています。大きく分けて『台形型』『円錐型』があり、『台形型』では『メリタ式』『カリタ式』、『円錐型』では『ハリオ V60』『コーノ式』が有名ですね。

『台形型』『円錐型』それぞれ似たような形だから同じようなものでしょ?
と思うかもしれませんが、そもそも開発コンセプトが違うため、淹れ方も味の系統も異なります。

各ドリッパーの特徴・淹れ方については別の機会に詳しく説明しますね。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『DSC_0145』photo by yoppy

一見ペーパードリッパー『金属フィルター』

基本コンセプトはペーパードリッパーと同じです。ペーパーと違いコーヒーオイルを吸収しないため、よりダイレクトにコーヒーの個性を味わうことができます。ただし、コーヒーの微粉も落ちてきますので、少しざらついた舌触りになります。

この舌触りがどうしてもだめだという方もいます。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?

スイッチ一つで簡単抽出『コーヒーメーカー』

言わずと知れたコーヒーマシンです。最近はハンドドリップを忠実に再現しようというコンセプトの物もあり、コーヒーメーカーだからといって侮ることはできません。

従来のコーヒー豆をペーパーで抽出するタイプや、カフェポッドを使用したエスプレッソタイプなど様々な種類があります。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?

演出効果抜群『サイフォン』

喫茶店で見かけた方も多いと思います。アルコールランプで熱せられたお湯がフラスコ内の気体膨脹によって押し上げられ、コーヒー粉と混ざり、アルコールランプをよける事でフィルターを通ったコーヒーが落ちてきます。他の抽出方法よりも淹れた瞬間の香りが立ちます。

沸騰したお湯が上がるため、香りを立たせることと引き換えにコーヒー粉を焼いてしまうのもサイフォンの特徴です。風味が犠牲になるので、正直に言うと豆(品種)を選びます。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『Blue Bottle Siphon Bar』photo by Kenny Louie

テクニックが必要です『ネルドリップ』

原理はペーパーと同じですが、繊維が緩くコーヒーオイルが抽出されやすいのと、コーヒーの微粒子がフィルター内に留まるので、舌触りの滑らかなコーヒーになります。ネルはろ過スピードが速く、勢いよくお湯を注ぐと薄味のコーヒーになってしまうので、少し荒めに挽いた豆でゆっくりと抽出することがよいとされています。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?

スペシャルティとの相性抜群『フレンチプレス』

日本では紅茶を淹れるイメージの強いフレンチプレスですが、もともとはコーヒーを抽出するための器具です。1930年代にイタリアで開発され、戦後パリを中心に使用されるようになったことから『フレンチプレス』と呼ばれています。

コーヒープレスプランジャーポットと呼ばれることもあります。

ポットにコーヒー粉を入れてお湯を注し、一定時間経過後にフィルターを押し込んで粉とリキッドを分離します。コーヒー粉がお湯にふれている時間が長いのと、金属フィルターによりコーヒーオイルも抽出されるため、コーヒーの風味がダイレクトに感じられます。

プレスも微粉がでますので苦手な方もいますね。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『NO TITLE』photo by Christy

ヨーロッパを中心に広がっている『エアロプレス』

近年、ヨーロッパを中心に注目されているのがこの『エアロプレス』。注射器のような形状で、ピストンで圧力を掛けて抽出します。コーヒー粉の細かさでレギュラータイプ・エスプレッソタイプ両方に対応できる優れものです。

フレンチプレスエスプレッソマシンの中間のようなイメージでしょうか。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『Morning coffee ritual.』photo by Matt Wunderle

ペーパーとプレスのハイブリッド『クレバーコーヒードリッパー』

プレスのようにコーヒーオイルを抽出しつつ、ペーパーのようにすっきりとした味わいに仕上がる台湾で発明されたドリッパーです。下部にストッパーがついており、ペーパーにコーヒー粉とお湯を入れ一定時間浸します。その後、サーバーなどに置くと、下部のストッパーが外れリキッドが落ちてくる設計です。

見た目の通り、丁度ペーパーとプレスの中間のような風味に仕上がります。プレスの微粉が苦手な方によいと思います。コーヒーの選択肢として、1つ持っていても面白いドリッパーだと思います。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『Photo』photo by Benoît Meunier

高圧で一気に抽出『エスプレッソマシン』

深煎り豆を極細挽きにし、高圧蒸気で一気に抽出するのがエスプレッソマシンです。約9gの豆を26秒かけて9気圧で30CC抽出するのが基準だといわれています。2000年代に入り、スターバックスやエスプレッソバーが登場し、日本ではすっかりお馴染みですね。

余談ですが、業務用の大型エスプレッソマシンになると大体300万円くらいします。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『Swiss Espresso Shot』photo by Evan Blaser

イタリアの家庭用エスプレッソメーカー『マキネッタ』

イタリアの一般家庭で親しまれているのが、直火式エスプレッソメーカーの『マキネッタ』。沸騰したお湯が蒸気圧によって押し出され、粉を通過することによりリキッドが抽出される構造です。

イタリア ビアレッティ社の商標である『モカ・エキスプレス』が使用されることもあります。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『espresso not expresso.』photo by Maria Casacalenda

アイスコーヒーで有名ですね『ウォータードリップ』

お湯ではなく水でじっくりと抽出するので時間がかかりますが、苦味の抑えられたまろやかな味に仕上がります。ハリオなどが家庭用の水出しコーヒーキットを販売していますので、家庭でも手軽に作ることができますよ。

水出しコーヒーダッチコーヒーと言われることもありますね。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?

アウトドアで活躍『パーコレーター』

一見やかんのようなパーコレーター。内部に心棒がありコーヒー粉と水を入れて火にかけます。マキネッタと同じような手順になるのですが、マキネッタは蒸気でコーヒーを抽出するエスプレッソメーカーなのに対し、パーコレーターは粗挽き豆を使いコーヒー粉を煮出す器具なのでまったくの別物です。

あくまで演出用の器具かなと思っています。パーコレーターでおいしいコーヒーが淹れられたという話を聞いたことがありません。

コーヒーの抽出方法にはどのような種類があるの?
『Camp Stove』photo by brian gautreau

他にも、トルコ式コーヒーを淹れるときに使用する『イブリック』など抽出ひとつ取ってもコーヒーはとっても奥が深いですね。抽出による味の違いが、コーヒーの楽しみ方でもありますよ!

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